未来が見える!:みらいを予見する「5つの法則」

未来Y=未来予見関数F(X)と考えると、
本書は、弁証法を通じて、未来予見の関数はうまく整理しているなと思いました。
ただ一方で、初期値としてXに何を代入すべきか、というところの言及は少なく、
一番知りたかったのはそこだったので、ざんねんでした。

頭の整理にはかなり使える一冊です。

進化の根本には矛盾の解決があるということは、以前から考えていた未来予想の発想で認識と合致。
そこにいくつかの定理つけて、帰納法で導いた印象で、考えの整理になりました。
ただ、以前から悩んでいたのがこの矛盾の初期値に何をおくか、反転といっても、今はどういう状態なのか、ここを的確に捉えないと、この方程式が役に立ちません。
この本は方程式を帰納法で導いており、結果から整理することはたしかにやりやすい。
でも、結果がない状態で本当に予見できるのか、筆者なりの未来予見も見ましたが、
どうも初期値の設定が、納得できません。唐突に思えてしまいます。

わたしの考える初期値の考え方のひとつに、非常に高い確度で予測できる要素を洗い出すこと、たとえば、人口ピラミッドなどは、かなり読みやすく、将来ぶれない。こういった将来ぶれにくいものをかき集め、そこから、初期値を導き出すのがいんだろうなと思いつつ、今もここには解がありません。