ディズニーランドのここがすごい?と感じれなかった本

レジャー施設を知り尽くしたコンサルタントが語るディズニーランドの運営の仕組みを紹介
という前書きほど目新しいことはなく、その辺に売ってる同種の本と似たようなことが書いてありました。
が、とはいえいくつか示唆は有りました

1. 他人に宣伝してもらうって非常に効率的
この手の本を読むと本当に羨ましい。ディズニーのネタを書けば売れるということもあり、1のことを10にも100にもして語ってくれる。あまり、知識のない読者はそれを読んで関心し、ディズニーにいったときに、ここぞとばかりに運営ノウハウについて、語ってくれる。
このサイクルがブランドを醸成しているように思います。

2. アバタもエクボ、モノは言いよう
クローズ間際の物販店舗クルーの対応が悪いのにはわけがある。クローズ間際は一番の繁忙時期。欠品が命とり、だから陳列することが最優先。ディズニーは、時間や状況に応じてオペレーションを変えているところがすごい。

と書いてありました。ま、一見なるほどと思いますが、さっきはどんなクルーもホスピタリティにあふれてるっていってたじゃないか・・・

この次元の問題は、表面的なレベルで経営判断ができるようなものではありません。

でもこれを聞くと素人は、接客レベルが悪くても、これには理由があると逆に関心するのかも・・。これがうちなら、経費節約だとか言われちゃいそうですよね。


3. やっぱり本質ついてないなあ、ホスピタリティがすごいんじゃなくて徹底的に浸透させることができるディズニーっていうブランドがキモなのに
ディズニーのホスピタリティ経営は、ディズニーというブランドがあるからこそ宗教のような文化が成り立ち徹底が可能です。ホスピタリティだけでは勝てない。事実OLCがTDR以外でやっている飲食店やその他事業はことごとく失敗しています。
ホスピタリティが根源とこの手の本は書きますが、ホスピタリティを徹底できるディズニーというブランド力が鍵だと思います。

ディズニーを踏襲し、施設にこだわりも持ったテーマパークはほとんどが経営が成り立たずつぶれているじゃないですか。そんなに甘い世界ではないと思います。